ラリー北海道にメープルスポーツから参戦している石川昌平は弱冠21歳、今回の大会最年少ドライバーだ。
使用するマシン、ランサーエボリューションⅨは、チームオーナーであり全日本ダートトライアルドライバーの赤羽政幸が自らのマシンを石川に貸し出したものだ。
「(石川は)まだ免許も持っていない高校生の頃、うちの店にラリーをやりたいと言って来たんですよ。その時は免許を取ったらまたおいで、と言って帰したんですが、その後、免許が取れたと言って今度はお父さんと一緒にまたうちの店に来たのが始まりでした」
石川はレーシングカート、ダートトライアルを経験し、昨年は群馬県シリーズのチャンピオンを獲得した。その頑張りが赤羽に認められ、今回の参戦につながったようだ。
結果はステアリングのトラブルでデイ1をリタイア。しかしスーパーラリーで再出走を果たし、デイ2は走り切った。「初めてなのにタイムは悪くないし、ハイスピードセクションがいい」とコ・ドライバーも感心する。
また、メープルスポーツのサービスをサポートするのは広島自動車短期大学の学生メカニックたち。若いドライバーに若いメカニック。次世代のラリー界を支える若い力に期待したい。