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世界RXニュル:GCKモータースポーツのランチア・デルタEvo-e RXが実戦デビュー、来季は2台体制も視野に

©@World / Red Bull Content Pool

世界ラリークロス選手権は11月12〜13日、ドイツのニュルブルクリンク・サーキットで今季最終戦が開催され、GCKモータースポーツが製作したランチア・デルタEvo-e RXが待望の実戦デビューを果たした。ドライバーを務めたチームオーナーのゲラン・シシェリは、2023年は2台体制での参戦を目指していることも明かした。

@World / Red Bull Content Pool

1980年代のラリーの象徴とも言える伝説のモデル、ランチア・デルタ・インテグラーレをベースとしたこのデルタEvo-e RXは、フランスを拠点とするGCKモータースポーツが、今季、フル電動化となった世界ラリークロス選手権のトップカテゴリー、RX1e仕様で製作され、今回のニュルで実戦デビューを飾った。

注目はその戦闘力だったが、世界RXイベントの参戦は、まさに1年前のこのニュル以来というシシェリは、序盤から勢いを見せ、フリープラクティスでは6番手タイムをマーク。1年間シリーズを戦ってきたレギュラー陣の中でのパフォーマンスに、シシェリは手応えを感じたようだ。

12日のダブルヘッダー一戦目のヒート1では、オーレ・クリスチャン・ベイビー(フォルクスワーゲン RX1e)に続く2番手につけていたが、ケビン・ハンセン(プジョー208 RX1e)と接触し、バリアへ。16Gの衝撃を受けたダメージにより、この日は走行を続けることができなくなった。

しかし、チームは翌日のレースに向けて懸命の修復作業を行い、シシェリをコースに戻ることに成功した。この日のプログレッションレースは慎重にアプローチした44歳のベテラン、シシェリは、セミファイナルでは2番手につける大健闘を見せ、その結果に自身も驚きを隠せないようだった。しかし、このレース残り2周を切ったところで、縁石に激しくヒットし、サスペンションが破損。ファイナル進出には届かなかった。

それでも、この週末全体を振り返ったシシェリは内容に満足を見せ、2023年は参戦体制を拡大することも示唆した。

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「この数週間、マシンを間に合わせるために日夜を徹して取り組んできたチームを、心から讚えたい」とシシェリ。
「ものすごいマシンだ。20年のキャリアの中で、これほど乗ってみたいと待ち遠しく思ったことはない。今回は、フル電動化の新時代にすでに9戦を戦ってきたライバルたちの速さに匹敵することができたのだから、全体として非常に満足の行く内容。これから冬のブレイク期間を活かして、この週末に収集データを分析し、必要な改良を行っていく。来年は、2台で選手権に戻ってきたいと願っているよ!」

Rallycross Promoter GmbH 2022

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