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Mスポーツ・フォードがクレイグ・ブリーンを放出

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Mスポーツ・フォードは、クレイグ・ブリーンが2022年いっぱいでチームを離脱するという決定を受けて、ブリーンとの契約を1年早く終了させることを発表した。

2022年、Mスポーツ・フォードは、ブリーンがそれまでに見せてきた一連の有望なパフォーマンスからフル参戦ドライバーにふさわしいと判断、リードドライバーとしてチームを率いることになり、WRC初勝利に向けて大きな期待をかけていた。

今季はシーズンを通してポディウムを2回、数々のステージウインをマークしてきたブリーン。チームからの最後の参戦となったラリージャパンでもパワーステージを制するなどフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1のポテンシャルを示した一方で、一貫性に欠けていたことでリザルトに結びついておらず、チームは新しいエースを探すために決別を決意した。

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ブリーンはキャリアの序盤にもMスポーツから参戦しており、2011年にFIA WRCアカデミーで優勝した後、翌年にはフォード・フィエスタS2000でSWRCタイトルを獲得。2014年にはフォード・フィエスタRS WRCでWRカーデビューを飾っている。

アイルランド出身のブリーンは、英国を拠点とするMスポーツが掲げる若手育成の信念「チャンスの階段(Ladder of Opportunity)を通じて若手ドライバーに与えられる道筋と機会の模範であり、チームはブリーンとジャパンから組み始めたコ・ドライバー、ジェームス・フルトンの今後の幸運を祈っているとしている。

チーム代表のリチャード・ミルナーは「クレイグとともに活動できたことは喜びであったし、今年、大変な努力の末に彼とポール(ネイグル)をチームに獲得できたことを、個人的にとてもうれしく思っていた。みんなポテンシャルがあったことは分かっていたと思うし、開幕戦でセバスチャン・ローブとともにダブルポディウムを果たしてくれたなど、今年の活躍は今後も忘れることはない。それでも、残念ながら、物事がうまく噛み合わない時もある。それが、現在、自分たちが直面している現状だ」とコメント。
「クレイグは非常に才能のあるドライバーで、彼が今後のキャリアでさらに活躍することは疑いないと自分は思っているが、チームとしては2023年に向けて新しいアプローチを取る必要があると感じている。クレイグとジェームスの今後の活躍を祈っているし、自分たちは来季に向けて、プーマ・ハイブリッド・ラリー1に乗る競争力のあるラインナップを確保することに専念していく」

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Mスポーツ、マネージングディレクター、マルコム・ウィルソンは「クレイグが今季、チームで活躍してくれたことに感謝したい。シーズンを通して2度の表彰台と、様々な路面でのステージ優勝という堅実な結果を残してくれたが、残念ながら2023年に向けてチームを牽引するほどの一貫性はなかった」とコメント。
「自分は、Ladder of Opportunityを通ってきた人たちの成功のみを願っており、クレイグはその好例だ。フィエスタ・スポーティング・トロフィーでWRCデビューを果たした後、FIA WRCアカデミーとS2000でタイトルを獲り、WRカーデビューにつなげた。すべて、マシンはフィエスタだ。彼が今日のようなドライバーになるためにMスポーツがが果たした役割を誇りに思うし、フォードで初めてのWRC優勝も飾る姿を見たいと思っていた。残念ながらそれは実現しなかったが、今後の彼の活躍を願っている」

1年間、エースドライバーとして過ごしたチームを離れることを発表したブリーンは「今年、自分のために頑張ってくれたMスポーツとチームのみんなに、心からの感謝を伝えたい。初めてのWRCフル参戦という重要なシーズンだったし、それをプーマで果たせたことは素晴らしいことだった」

「短い旅ではあったが、一緒に楽しい時間を過ごし、笑ったことがたくさんあった。Mスポーツは、本当の家族のような感じなので、そこを離れるのは悲しい。このチームの一員であったことは、自分にとって素晴らしい経験になったが、最終的には離れる時がきた。 今後、ジェームスとのパートナーシップを築いていくことを楽しみにしている。チームの来シーズンの活躍を祈っている」



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