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AXCR:前日夜に大雨の難コンディションの中、SS4を終えチーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーターは総合首位を維持

©MITSUBISHI

三菱自動車が技術支援するチーム三菱ラリーアートがトライトンで参戦するアジアクロスカントリーラリー(AXCR)は11月24日、ブリラム空港の東側に位置するクームアンをスタートし、約70kmを2周するコースを走行。この日はチャヤポン・ヨーターが6番手タイムで総合首位の座を守っている。一方、リファット・サンガーは5番手タイムをマークし、総合4番手に順位を上げている。

(以下、チームリリース)


前日夜の大雨で所々に大きな水たまりが潜む
ハイスピードのフラットダートをメインとするSS4

チャヤポン・ヨータは総合首位を維持
リファット・サンガーは総合4位に浮上

LEG3のSS4はタイ北東部、ブリラム空港の東側に位置するクームアンをスタートし、延々と広がるゴム・プランテーションにあるフラットダートがメインコースとなった。昨日のSS3の上位から順にスタート。チーム三菱ラリーアートでは、『トライトン』の118号車を駆るリファット・サンガーが4番手、105号車のチャヤポン・ヨーターが7番手でスタートを切った。

SS4はハイスピードのフラットダートを主体に、マッド、グラベル、ターマックと変化に富み、前日夜の大雨によってダートの表面は所々ぬかるんでいて水深が50㎝を超えるような大きな水たまりが隠れる約70kmのコースを2周する設定。刻々と変わる路面コンディションへの柔軟な対応力がドライバー、クルマ双方に求められるステージとなった。

前日のSS3でも安定した走りで総合首位の座を維持する105号車のチャヤポンは、大きな水たまりを避けて車にダメージを与えないよう冷静かつ的確な判断を見せ、SS4の公式タイム2時間00分17秒で区間6位となり、総合順位は引き続き首位の座を維持した。追随する総合2位の102号車トヨタ・ハイラックスRevoとは7分46秒差、総合3位の116号車トヨタ・フォーチュナーとは9分54秒差としてリードを守った。

総合順位を着実に上げてきている118号車のリファットは、引き続き車両へのダメージを避けるために慎重な走りに集中しながらも、勝負どころでは持ち前の攻めの姿勢を見せ、SS4では公式タイム1時間59分43秒をマークし、区間5位でゴール。総合では一つ順位を上げて4位となり、前を走る総合3位の116号車との差は3分49秒に詰めている。

MITSUBISHI

増岡総監督のコメント
「今日もチャヤポンは総合トップを維持、リファットも総合順位を上げてきて、ラリー中盤の山を順調に越えることができました。今日は路面コンディションが刻一刻と変わるステージとなりましたが、『トライトン』の強みでもある四輪制御技術、悪路走破性がひときわ光っていました。明日のステージは急遽変更となって、昨日のSS3の前半80kmでの開催が予定されています。チャヤポンは総合タイムで後続と7分以上のアドバンテージがありますから、無理せず確実にゴールを目指していきます。リファットは今日も良い走りを見せて順位を上げていますので、明日も引き続き全力でゴールに向かってもらいたいと思います」

明日のLEG4/SS5はカンボジアとの国境付近で90km超のステージが予定されていたが、急遽コースが変更となり、SS3のスタート地点から約80kmのコースで実施される。総合首位のチャヤポンは後続とのタイム差が7分以上とアドバンテージがあり、堅実にラリーカーをゴールまで運ぶことが求められる。一方、118号車のリファットの後ろにはわずか2秒差で108号車がつけており、明日のステージでライバルが勝負をかけてくることは明らかで、緊迫したレース展開となるのは必至と言えるだろう。


AXCR2022 暫定結果(SS4終了時点)
1 C.ヨーター(三菱トライトン) 6:41:50
2 J.ジェンカモルクルチャイ(トヨタ・ハイラックスRevo) +7:46
3 塙郁夫(トヨタ・フォーチュナー) +9:54
4 R.サンガー(三菱トライトン) +13:46
5 青木拓磨(トヨタ・フォーチュナー) +13:48
6 T.ネワンナ(いすゞD-Max) +26:50



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