12月7日にオィット・タナックのチーム復帰を発表したMスポーツ・フォードだが、タナックのチームメイトについてはまだ明かしていない。2023年開幕戦ラリーモンテカルロのエントリー締め切りが12月16日、1月9日に暫定エントリーリストを発行する予定となっていることから、今週ギリギリの発表となりそうだ。
チーム代表のリチャード・ミルナーは、48歳のセバスチャン・ローブにフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1でWRCモンテカルロへの参戦を打診したことを明かしており、Mスポーツ・フォードへの復帰を望む声が高まっている。もし、ローブがタナックとともにMスポーツ・フォードからモンテに参加しイベント連覇を目指すことになれば、再び1月14日にダカールが終了するサウジアラビアからモンテに直行して、16日からのレッキに参加することになるだろう。9月のWRCアクロポリスで2023年のWRC参戦について問われたローブは「自分がWRCを楽しんでいるのは間違いないのだから、ラリーに参戦しない理由はないだろう?」と答えている。
一方、タナック、ローブ以外の顔ぶれについては、まだ詳細を明らかにしていない。アドリアン・フルモーは2023年はWRC2に戻るとみられており、その準備として2023年1月5〜7日にオーストリアで開催されるヤンナーラリーに、ZMレーシングがプリペアするフィエスタ・ラリー2で参戦することが発表されている。ラリー1マシンでのフル参戦を希望しているガス・グリーンスミスは、その一環としてモンテ参戦に向けて動いている模様だ。ピエール-ルイ・ルーベとオリバー・ソルベルグも、Mスポーツからラリー1マシンで参戦するのではと予想されており、この3人はいずれも資金調達が可能であるとみられている。
(Graham Lister)