2022年はMスポーツ・フォードからフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1でWRCにフル参戦していたガス・グリーンスミスが、2023年はシュコダ・ファビアRSラリー2でWRC2に参戦することを発表した。
2022年末、ストーブリーグの終盤にその去就が注目を集めていたグリーンスミスは、Mスポーツ・フォードと合意に達することができずチーム離脱を発表した。2023年は、WRC2最強豪チームのひとつ、ドイツを拠点とするトクスポーツから新型のファビアRSラリー2で参戦することを自身のSNSで明かした。初戦は第3戦ラリーメキシコ(3月16〜19日、グラベル)となるが、その後のスケジュールは調整中とのことだ。
「フォードで8年を過ごし、新しいことに挑戦するタイミングとなった。それがシュコダ・ファビアRSラリー2だ」とグリーンスミスは今季のプランを明かした。
グリーンスミスは英国出身の26歳。ラリー2マシンでのWRC2の参戦経験もあり、2019年はWRC2プロ選手権でシリーズ3位に入っている。今季のWRC2にはオリバー・ソルベルグ、アドリアン・フルモーがすでに参戦を表明しているが、グリーンスミスは、シュコダが満を持して投入する新型マシンが、こうしたライバルと激戦を展開するために必要な力を最大限にまで引き出してくれると自信を見せる。ソルベルグとフルモーも、2022年はラリー1マシンでの参戦を経てのWRC2スイッチ組。フルモーはMスポーツ・フォードでのチームメイトでもあった。
「今年のWRC2は、これまでにないほどコンペティティブになると思うので、トクスポーツからシュコダで参戦するプログラムを組むことができて本当にうれしい」とグリーンスミス。
「今年は走行経験をたくさん積んでいくよ」
グリーンスミスは新型マシンのステアリングを握ることなったことにワクワクしながらも、初戦を迎えるまでにやることが山積みであることも認めている。
「3月のラリーメキシコで自分のシーズンが始まるまでに、今はテストに専念する」とグリーンスミス。