いよいよ開幕戦に挑む勝田貴元。水曜日に行われたチームのメディアファンクションで今大会への意気込み、今季への展望などを聞いた(写真は昨年のプレスカンファレンス時のもの)。
──シーズンオフのテストはいかがでしたか?
「つい先日テストを行いました。完全なドライ路面でしたが、ドライにおいてはいい感触を得ることができました。自分のドライビングについても、セブ(オジエ)のデータと比較して、自分の足りないところは大きく改善でき、非常に自信を得ています。明日、明後日の夜は気温がかなり低くなりそうで、ブラックアイスなどが増えるかもしれません。そのあたりは気をつけないといけないかなと思っています」
──ワークスチーム昇格への意気込みをあらためて聞かせてください。
「プレッシャーも増えますが、セブもエルフィンも、もちろんカッレも色々とサポートしてくれているので、良い自信を持っていきたいと思っています。テストでもエンジニアたちが熱心に取り組んでくれているので、良い流れでシーズンに入ることができています。2022年の流れをしっかり継続して、よりステップアップした自分を発揮できるようにしていきたいと思うのが今年1年の意気込みです」
──今回のラリーで鍵となりそうなステージはどこですか?
「最初の2本はナイトステージなので難しくなりそうです。あとはSS3がアイスが多くなりそうですし、過去の経験からいうと、SS4も前半の一区間だけブラックアイスになっている場所もありました。土曜日の朝、SS9でもそのようなセクションが1カ所あります。その辺りが注意すべきポイントかと思っています」
──TGR WRCチャレンジの若手3人はSS11も難しそうという話でした。
「新しいSSですね。インカットが多く、高速セクションにアップダウンやジャンプがあるので、トリッキーな面もあると思います。ただコンディションに関しては、他のステージの方が“いわゆるモンテのコンディション”に成り得る可能性が高いので、金曜日が少し心配ですね」
──開幕戦の具体的な目標を聞かせてください。
「順位がどう、というのはとても難しいですが、スウェーデンからマニュファクチャラー登録されるので、良い流れで次戦に行けるようにしたいです。マニュファクチャラー登録されていない、つまり何かあっても大丈夫という意味もあり、そういう話もしているので、順位はともかく自分がトライできることをしっかりやってみる。それを今後につなぐことができればいいなと考えています」
(Keiko Ito)