2003年のWRCチャンピオン、ペター・ソルベルグは、WRCラウンドの最終日に行われるパワーステージのためタイヤを温存する行為を防ぐために、ステージウインに対してもポイントを与えることを提言している。
1月22日にフィニッシュを迎えた今季のWRC開幕戦ラリーモンテカルロでは、最終日が始まる前やステージの間、ドライバーたちからは、パワーステージでのボーナスポイント獲得のためにタイヤをベストコンディションに保つこと、そのために全開での走りを抑えることが重要だとの意見が多く聞かれた。
WRC ALL Liveの配信にコメンテーターとして登場したソルベルグは「このタイヤ温存にはウンザリしている。ラリーは、ステージをクルージングするのではなく、全開で走るもの。こうした行為は認められるべきではない。各ステージウインにポイントを与えて、みんなが全開で走れるようにした方がいい。ドライバーたちは、ラリーを愛するために心からすべてを捧げなくてはならない。ファンのことも考えてあげなくてはいけないよ」と語った。
現在、成長過程のドライバーたちで争われるジュニアWRCでは、フィニッシュしたポイントに加えてステージウインに対してもポイントが与えられているが、WRCがレギュレーションの変更をすぐに検討する予定は今のところはないようだ。
(Graham Lister)