今週開催されるWRC第2戦ラリースウェーデン(スノー&グラベル)に、Mスポーツ・フォードはオィット・タナック、ピエール-ルイ・ルーベのふたりをフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1のドライバーに起用する。
2019年のWRCスウェーデンではステージウイン6本を奪取してイベントを制しているタナックは、ウインターラリーを得意としており、スウェーデンでは過去3回ポディウムに上がったほか、初めてのステージウインを獲得したのもスウェーデンだった。チームで行ったオステルサンドでのイベント前テストに加え、母国エストニアではオテパアラリーに参戦し、プーマ・ハイブリッド・ラリー1で初めて参戦するシーズン唯一のスノーラリーに備えた。
「このマシンでをスノーやアイスで走るのは初めての経験。感じはよさそうなので、徐々に自信を深めている」とタナック。
「だからこそ、エストニアでスノーラリーに参戦し、様々なコンディションでより多くの経験を積むことが重要だった。またセッティングの面でも様子をつかむことができた。個人的には、スノーではより自信を感じられるので、ライバルと比べてどうなるか楽しみ。走行順が早いので凍ってくれた方がベターだし、雪なら逆の状況になる。だから、本当にコンディション次第。天気がどうなるかを待つしかない。いずれにしても、戦いへの準備はできているし、選択の余地はないからね!」
一方のルーベは、スノーやアイス路面の経験は少なく、イベント前テストでは知識や経験を積むことに専念。さらにチームメイトからのアドバイスを受ける。
「スウェーデンに参戦できることが本当にうれしい。今回はキャリアで2回目の参戦だが、ウメオに移ってからは初めて。ここで経験を積めることを楽しみにしているし、クリーンないいラリーを目指す。自分にとって、今回はそれが一番重要だからね」とルーベ。
「自分やニコラ(ジルスール、コ・ドライバー)にとって、まだ何もかも新しいものばかりなので、できる限り経験や知識を詰むことが重要だし、それを活かしてこの先のグラベルラリーに向けて自信を高めていきたい。ベストのリザルトを収められるよう挑んでいきたいし、新しい経験を楽しんでいきたいね!」