WRC第2戦ラリースウェーデン、2月11日の走行はトリッキーなコンディションとなり、タイヤマネージメントでも明暗が分かれた。WRCに単独でタイヤを供給するピレリは、「鍵になる」と予測していたこの日を終えて、独自の分析を明かした。
ピレリのラリーアクティビティマネージャーを務めるテレンツィオ・テストーニは「今日、発生した出来事について、我々の調査の結果、いくつかのケースでは、フィニッシュ時のタイヤ空気圧がスタート時の推奨値よりもかなり低くなっていたことが分かった。今日まで、こんなに低いタイヤ空気圧は見たことがない」と驚きの結果を明かした。
「また、午後の路面は、午前中の純粋なウインターラリーのコンディションとはまったく異なり、グラベルが多く露出し、スタッドレスタイヤには不向きな荒れた路面であったことも特筆すべき点だ。このため、Mスポーツ・フォードのオィット・タナックはSS14のスタートからわずか3km辺りでスローパンクチャーに見舞われた。速度は関係ない。もし速度が影響しているのであれば、午前中にも問題が起きていただろう。それどころか、速度域は非常に高く、ピークは平均を上まわっていたことを確認している」
なお、タナックはスローパンクチャーにもかかわらず、このSS14を終えた時点で首位に浮上。そのまま順位を守って最終日を迎える。