WRCプロモーターは、アクロポリス・ラリーギリシャとの開催契約を2年間延長したことを発表した。これにより、同イベントは少なくとも2025年まではカレンダーに残ることが確定した。
ラリーギリシャは、2023年の開催拠点を引き続きラミアに置くことも発表。過去2回もラミアを拠点にしており、過酷なグラベル路を駆け抜ける熱いバトルが繰り広げられ、チーム、コンペティター、ファンから好評を博している。
アクロポリスラリーは、WRCが創設された1973年にカレンダー入りしており、一時は選手権から外れていたが、2021年に8年ぶりの復帰を果たした。エラティア、ボーキサイト、ターザンなど70年代から難関とされたクラシックな山岳ステージを使用する一方で、アテネ・オリンピックスタジアムでスーパーSSを実施。昨年は、6万5千人の観客を集めた。
WRCプロモーターのイベントディレクター、サイモン・ラーキンは「今回の契約により、ギリシャはさらに2年間、WRCカレンダーに残ることが決まり、紛れもなく世界で最も有名なラリーのひとつであるこのイベントの将来を守ることができた」と語る。
「アクロポリスにはWRCの豊かな伝統があり、昨年アテネ・オリンピックスタジアムに6万5千人もの熱狂的なファンが集まったことがそれを証明している。この先の数シーズンもギリシャで伝統を築き続けられることを、楽しみにしている」
ギリシャのスポーツ省副大臣でEKOアクロポリス・ラリーギリシャ組織委員会代表、レフテリス・アブゲナキスは「アクロポリス・ラリーが70周年を迎え、過去だけでなく未来をも祝福する素晴らしい機会になることをうれしく思う」と語る。
「2年間の契約延長は、ギリシャ政府、FIA、WRCプロモーターの素晴らしい協力関係、信頼、そして過去2回の非の打ち所のないイベント運営の結果だ。今年の“神の国のラリー”は、エキサイティングな経験になる。誰もが自分の目の前で繰り広げられる歴史を見て、ギリシャの美しさを目の当たりにしていただきたい」
*契約は世界モータースポーツカウンシルの承認待ち