プロトンR3ラリーチームがクリス・アトキンソンと契約を交わした。これにより、アトキンソンは今季APRCへプロトン・サトゥリア・ネオS2000で出場が決まった。
30歳になるアトキンソンはアリスター・マクレーとタッグを組むことになり、APRCに出場するドライバーたちのなかでも最強のコンビと言えそうだ。なお、アトキンソンのデビューは、プロトンのホームイベントとなるマレーシアラリー(4月24〜25日)の予定。
アトキンソンは2005年、S1600カテゴリーで3勝を挙げクラス優勝を果たしている。またWRCのスバルワークスに在籍していた4年間には、67戦に出場しそのうち40のステージでトップタイムをマーク。通算32ポイントを獲得した非常にレベルの高いドライバーだ。プロトンはアトキンソンの加入により、若さと経験を兼ね備えたチームとなるだろう。
アトキンソンは加入の喜びのコメントを語っている。
「次世代ラリーカーをドライブできるなんて素晴らしいね。今シーズンのレースがどんなふうに進んでいくかを考えると、本当にワクワクするよ。ほんの少しの時間だったけれども、サトゥリア・ネオS2000をイギリスでテストしたんだ。本当にすごくいいクルマだよ。これからプロトンというチームで、アリスターと一緒にやっていけるなんて夢みたいさ。正直な話、マレーシアでのスタートが待ちきれないよ」
プロトンR3ラリーチームのマネージャーである、クリス・メローズもコメントを寄せている。
「クリス・アトキンソンは我々のチームを別次元へ導いてくれるだろう。ラリーにおいてトップレベルのパフォーマンスを見せてくれるクリスの加入は本当にビッグニュースだ」
「いま我々は本物のアジア・パシフィックチームになったんだ。マレーシアのマニュファクチャラーにドライバーのひとりはオーストラリア人、そしてもうひとりはスコットランド出身だが、オーストラリア在住だ。我がチームにとってエキサイティングなシーズンになることは間違いない。だが両ドライバーとも、APRCのホームラウンドに向けて、もう少しサトゥリアに慣れておく必要があるね」