WRCメキシコ:大波乱のエサペッカ・ラッピ、土曜日のクラッシュを語る – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCメキシコ:大波乱のエサペッカ・ラッピ、土曜日のクラッシュを語る

©HYUNDAI

WRC第3戦ラリーメキシコ、金曜日を首位で終えたヒョンデのエサペッカ・ラッピは、翌土曜日最初のステージで、電柱をなぎ倒す大クラッシュを喫した。アクシデント後、メディアゾーンに戻ったラッピが取材に応えた。

──残念でしたね
エサペッカ・ラッピ(EP):こうしたことは、自分たちの仕事の一部だ。変に聞こえるかもしれないが、自分が走るのが遅すぎたと感じている。安全に走る方が難しい、とドライバーが話すことがよくあるが、まさにそういう感じ。あまり攻めたり、ハードにプッシュしていたわけではなかった。僕らがクラッシュした左コーナーの前に、ロングの右コーナーがあって、そこはインカットする場所だったがそこで一瞬失速したような感じがあった。それでタイミングがズレて、左コーナーのエイペックスを40cmくらい外してしまった。おそらく50cmくらい膨らんでしまった。それだけならよかったが、バンクがあってスピンしてしまい、電柱に衝突してしまった。

──以前も走ったことがあるコーナーだったのですか?
EP:シトロエンで参戦した時に走ったステージだと思うから、知っているコーナーだった。進入が遅れて、その後がナローになっていたから難しかった。

──出火していたようですが、以前の全焼のことを思い出しませんでしたか?(2020年メキシコでフォード・フィエスタWRCが全焼)
EP:確かにそれもあるね。電柱のてっぺんにある変圧器のオイルが僕らのマシンの上に広がってしまい、エンジンベイに流れた。自分たちの消火器ではどうにもならず、全焼してしまうと確信していた。でも後続のガス(グリーンスミス)が大きな消火器を持っていたので、それで大半は消火できた。それから消防車が来て、完全に鎮火してくれた。でももうダメだと思ったよ。

──あなたとコ・ドライバーは怪我はありませんか?
EP:僕らは大丈夫だと思う。ちょっと首が痛いだけだ。かなり衝撃が大きかったからね。それでも、フロントから横転するとか、僕のドアの方からクラッシュしなかったのは幸運だった。その方が首へのダメージが大きかったと思う。いまのシートはかなり保護してくれる。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

──金曜日はいいパフォーマンスを披露しましたが、それを糧にしますか? それとも今日の教訓を重視しますか?
EP:両方だね。確かに昨日の後はかなりガッカリしたが、速さを見せることなくこのようなクラッシュをしたらもっと落ち込んだだろう。速さは見せることができたし、クラッシュは起きるものだから、昨日起こったポジティブなことを糧にしていきたい。スウェーデンでも証明したように、速さはある。それをまとめていくことが必要だ。
(Keiko Ito)

Esapekka Lappi



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