グスタボ・トレレスは先週末に行なわれたIRCアルゼンチンに出場した。約10年ぶりのラリー復帰となったわけだが、まだ十分に走れるということを証明してみせた。
アルゼンチンのデイ1でブレーキトラブルによりスローダウンしたが、一時はトップ10争いに食い込む走りを見せたトレレス。しかし最後から2番目のステージで岩にヒット、ステアリングを壊してしまっている。
96年、98年、99年のFIAカップ(PWRCの前身)王者であるトレレスは2000年頃まで世界中のイベントに定期的に参加していたが、2002年のラリーアルゼンチンを最後に引退している。御歳54になるが、今シーズン早々から引退撤回を表明し、ラリーアルゼンチンが引退後初の国際ラリーイベントとなっている。
「もう二度とラリーに戻ることはないと思っていた。けれど一度ラリーをやってしまうと、いつまでもその記憶が残るものだ。実は8年前に引退して以来、ラリーを観戦さえしていなかったんだ。でも戻ってこられて本当にうれしいよ」
今後は7月15〜17日に予定されているIRC第7戦アゾレスへの参戦を計画している。