オィット・タナックが4月1日、ベルギーのターマックラリー、ラリーデアルデネスをコースカーとして走行。フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1のターマック路面での理解を深める有意義な経験となったようだ。
WRC開幕戦モンテカルロがほとんどドライコンディションになったため、タナックは初めてドライブするプーマ・ハイブリッド・ラリー1がどのような動きをするのか理解することができたが、今回、ベルギーで12SS・144kmのターマックステージを走行したことで、さらに学びを深めたようだ。
「あそこに参戦できてよかった。ターマックでの走行経験を重ねるいい機会だった。道とコンディションはトリッキーだったので、いい経験になった」とタナック。
ベルギー選手権の一戦として開催されたこのラリーはウエットに見舞われた。ベルギー中央部ディナン周辺のステージは、ウエットでマディな道やグラベルに覆われたコーナーに適したセッティングを煮詰める絶好の機会になった。
「これがクロアチアに向けていい経験になるかどうかは、クロアチアでどんな天気になり、どれくらい比較できるのか待たなくてはならない。クロアチアはトリッキーで、サプライズがたくさん起こるイベントにもなりかねない」
プーマでどれくらいハードにドライブしたかという問いに、タナックは「プッシュしすぎることが重要ではなかった。競技としての走行ではなかったからね。いいフィーリングをつかむことが重要だった。メカニックも作業が山積みだったよ。できる限りたくさんのことを試していたからね」
WRC第4戦となるクロアチアは4月20〜23日に開催。首都ザグレブを拠点とするこのイベントを、昨年タナックは2位でフィニッシュしている。
アルデネスは、ヒョンデi20Nラリー2で参戦したゲオルグ・リンナマエが、27.2秒の大差をつけて優勝を飾っている。