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【速報】全日本ラリー唐津:コバライネンが2位以下に大差をつけてシーズン2勝目

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2023年シーズン全日本ラリー選手権第3戦「ツール・ド・九州2023 in 唐津」は、4月16日(日)に最終日の6SSを走行し、トップカテゴリーのJN-1クラスは、ヘイキ・コバライネン/北川紗衣(シュコダ・ファビアR5)が、勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス・ラリー2)に1分55秒5差をつけて、シーズン2連勝を飾った。2分1秒2差の3位には新井大輝/金岡基成(プジョー208ラリー4)が入っている。

ラリー2日目は「BIZAN(7.82km)」と、前日のSS1/SS4のリピートとなる「SANPOU REVERSE1(12.32km)」に、サービスパークが置かれたボートレースからつでのショートステージ「BOAT RACE(0.41km)」をサービスを挟んでリピートする6SS、41.10km。

前日から降り続いていた雨は朝の段階で上がり、サービスには日が指し始めている。初日の段階で2番手の新井大輝に1分近いアドバンテージを築いてスタートした首位のコバライネンは、ウエットが残る路面でもペースを緩めることなく、オープニングのSS7では勝田に7.9秒差をつけるベストタイムを刻む。

様々なセッティングを試しながら走行する勝田は、鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)をかわし、4番手にポジションアップ。3番手タイムの福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)は、新井大輝をとらえて2番手に順位を上げている。

この日最長の11.96kmを走るSS8もコバライネンが制し、勝田が11.8秒差の2番手タイムで続く。このステージ、福永はコバライネンから24.8秒差の7番手タイムと、大きくペースダウン。新井大輝が再び福永を抜き返し、2番手に立った。ギャラリーが見守るSS9は、福永がコバライネンの連続ベストを止め、今回初の一番時計をマークしている。

午前中のセクションを終えて、首位のコバライネンと総合2番手につける新井大輝との差は1分26秒3に拡大。コバライネンが盤石の展開で首位を独走する一方、新井と3番手福永の差が1.6秒、勝田と4番手の福永の差が3.6秒、福永と5番手につける鎌田との差が9.5秒と、2番手以下の順位は最終セクションで大きく動く可能性がある。

サービスを挟んで、同じステージをリピートする午後のセクション。コバライネンは渇きつつある路面をウエットタイヤで走りながら、SS10とSS11で余裕の連続ベスト。スタートから一度も首位を譲ることなく、シーズン2勝目を飾った。

「この2戦、僕らはかなり強力なパフォーマンスを見せることができたね。ただ、昨日は難しいコンディションで2度のパンクがあったし、今日も午後のセクションはドライ路面をウエットタイヤで走ったことで、タイヤのオーバーヒートに注意する必要があった。でも、ここで勝てたことは嬉しいし、とてもいいラリーになったね」と、コバライネンは笑顔を見せた。

Naoki Kobayashi


ライバルの4駆勢に対して、2輪駆動のプジョー208ラリー4で2番手を守っていた新井大輝だったが、ラリー終盤にかけて尻上がりにペースを上げた勝田が、SS11で新井大輝をパス。さらにSS11のスタート前、3番手につけていた福永が駆動系のトラブルによりマシンを止めており、勝田が2位表彰台を獲得。新井大輝が3位を手にした。

ニューマシンのGRヤリス・ラリー2で初表彰台を獲得した勝田は「予想もしていなかった2位表彰台になりました。ただ、これは福永選手のリタイアもあっての結果です。とにかく『完走すれば、何かを持ち帰ることができる』と考えて走りました」と、喜びを語った。

一方、3位に順位を落とした新井大輝だったが、「午後はウエットを読んでいたので、乾いた路面はかなり厳しかったんですが、とにかく表彰台に上がれて良かったです。ライバルのニューマシンたちのセットアップが決まる前に、シーズンの早い段階で表彰台に上がりたいと考えていました。今回、それがうまくいってすごく嬉しいです」と、納得の表情を見せている。

2分10秒1差の4位は、最終のSS12でベストタイムをマークした鎌田。初日の遅れを取り戻すことができなかった新井敏弘/保井隆宏(スバルWRX STI)が2分20秒7差の5位、眞貝知志/安藤裕一(トヨタGRヤリスDAT)は、3分2秒1差の6位で走りきっている。



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