WRCクロアチア、今年も天候が勝負の鍵に? – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCクロアチア、今年も天候が勝負の鍵に?

©Toyota Gazoo Racing WRT

今週開催されるWRC第4戦クロアチアラリーは今季最初の純ターマックラリーとなるが、天気による影響が最も大きくなるイベントのひとつでもある。

ラリーモンテカルロが突然大雪に見舞われることもあるように、クロアチアの首都ザグレブを拠点とするこのイベントも雲の切れ間によって展開が一転することがある。昨年はヒョンデのオィット・タナックが最終日に、ウエット用のピレリを選択する決断を下した。雨は降り出すのだろうか? たぶん? 間違いない。そんな葛藤があっただろう。

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最終前のステージは雨に見舞われ、タナックはリードを30秒に広げることに成功した。それにもかかわらず優勝を逃した。乾きの早い路面で、トヨタのカッレ・ロバンペラが猛追してきたからだ。

しかし、そのロバンペラにその時のクロアチアの状況について聞くと、少し複雑な表情を見せる。クロアチアで初めてWRCが開催された2021年、開幕ステージの終盤、超スリッパリーなセクションでトヨタ・ヤリスWRCを土手に落としてしまったロバンペラは、予期せぬ事態に備えよ、ということを痛感した。

次に走行してきたチームメイトのセバスチャン・オジエも、一歩間違えば同じことをやってしまうところだった。このステージはほとんどはグリップが高い路面だったが、このセクションだけはテフロンのようにスベスベしていた。

もし雨が降れば、走行が重なるたびにカットが深くなり舗装路面が汚れてくるので、道やグリップレベルが変化することが予想される。そうなれば、選手権リーダーとして最初にステージを走行するオジエが最も有利になるはずだが、オジエ自身も同じような経験を積んできており、チームメイト同様、当たり前のことなど何もないという心積もりでいるはずだ。

モンテカルロのような雪や氷に見舞われることはないにしても、クロアチアも天気の状況に関してはギャンブル的な要素が高くなるかもしれない。



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