元アフリカラリー選手権のチャンピオンであるコンラッド・ロウテンバッハ。昨年はシトロエン・ジュニアでWRカーをドライブしたものの、9ポイントを獲得するにとどまっているが、来シーズンよりWRCへ復帰するという。ロウテンバッハは2011年のWRカーのベースとなるフォード・フィエスタS2000に慣れる必要があると判断、今シーズンは故郷でもあるアフリカに戻り、ラリー16戦に出場する。
「新しいWRカーは現行のS2000がベースになる予定だ。2011年のWRCへ復帰する準備としてできる限りこのS2000をドライブして、自分のスタイルを確立することに時間を費やすつもりだよ。去年はプジョーもドライブしたけれど、それほど経験は積めたとは言えない。だから今のうちに慣らしておかないとね。
まずはアフリカに戻って、フィエスタでラリーにできる限り出場してデータを蓄積するんだ。ジンバブエには素晴らしい森とグラベルのコースがあるから、20㎞ほどのテストロードでもかなり有用なデータが得られる。ヨーロッパではこうはいかないだろうね。アフリカに戻るということで、一歩後退しているように思われるけれど、来季2ステップ進むための準備なんだ」
今季の参戦計画についての決定がずれ込んでしまったため、ロウテンバッハはプロドライブのスバル・インプレッサWRXグループN使用(写真)で南アフリカ選手権第1戦(トータルツアー・オブ・ナタール)に参戦し、4位という結果に終わっている。次は来週末に行なわれるケープタウンラリーに新型マシン、フィエスタで出場予定だ。