今季、勝田貴元とトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドをシェアしてのWRC参戦プログラムを組んでいる、トヨタのセバスチャン・オジエ。次の参戦は、6月1〜4日に開催される第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)となることをWRC.comに明かした。
オジエは今季、ここまで参戦した3戦中2戦で勝利を収め、ドライバーズ選手権ではチームメイトのエルフィン・エバンスと並んで首位に立っている。オジエは第5戦ラリーポルトガル(5月11〜14日)には参戦しないため、焦点を過去4勝を収めているグラベルラリーに合わせているようだ。
ポルトガルをスキップするため、サルディニア参戦時点でオジエの選手権順位は後退する可能性が高いが、それはイタリアのルーズグラベルステージでの走行順が有利になることを意味する。とはいえ、それを狙っての選択ではないようだ。
「(サルディニアへの参戦は)ずいぶん前から計画にあったこと」とオジエ。
「昨日今日決めたことではなく、今年の初めから思っていたことだ。トヨタは昨年のサルディニアで苦戦を強いられているので、そこで自分が役に立つことができたら、というプランだった。クロアチアのリザルトで決めたわけじゃない」
前戦クロアチアでオジエは、SS2で激しい入力のためにホイールを破損し、タイヤ交換のために1分半近くをロス。マシンに戻った後、コ・ドライバーのバンサン・ランデが適切にシートベルトを締め切らないまま走り始めたことから1分のタイムペナルティも科され、最終的に総合5位でのフィニッシュとなった。
「あの週末は自分に流れが向かなかった」とオジエ。
「でも、モータースポーツではこういうことも起こるということ。もちろん、もっと上位を狙えたはずだが、うまくいかなかった。このことはもう忘れて、よりいい戦いができることを目指して次のイベントで戻ってくる」