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秋に延期や中止も検討したWRCクロアチア、最終的に40万人を集客

©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

4月23日にフィニッシュを迎えたWRC第4戦クロアチアラリーの主催チームを率いるダニエル・サスキンは、クレイグ・ブリーンの他界に伴い、ラリーの延期や中止を真剣に検討していたことを明かした。ブリーンはラリー開催前週、イベント前テスト中のアクシデントで命を落としていた。

ドライバーから転身、クロアチア初のWRC開催に向けて尽力し2021年に実現を達成したサスキンは「アクシデントの後、2日ほどは自分たちがどうするべきなのか迷っていたが、最終的に自分たちが達成したことを大局的に見れば、すべてがうまくいった。事故直後の段階では、主催運営の最終段階を終えるところだった。本当にショックだったし、もちろんクレイグのご遺族のことがとても心配だった」

「実はラリーを秋に延期するか、すべて中止にすることも考えていた。いろいろな思いが頭をよぎっていた。でも、最終的に、FIAやWRCプロモーターからの大きな支援や、ヒョンデ・モータースポーツも参戦することで合意した。クロアチアのテレビ番組でも言ったが、スポーツは美しく時には残酷でもある。人生と同じだ。クレイグが言っていたように、我々はこの地球上にどれだけの時間があるのか分からない。だから、何か誇れるものを残したいと思い、開催を決行した」

サスキンは、来年のクロアチアラリーの開催は4月枠を維持する予定で、拠点も引き続き首都ザグレブに置き、2024年には沿岸部に拠点を移す可能性があることを明かした。また、地元警察の調査で開催4日間で40万人のファンが集まったことも伝えた。これは2022年よりも9万人多い数字。

今回のWRCクロアチアでは、トヨタのエルフィン・エバンス/スコット・マーティンが優勝を飾っている。
(Graham Lister)



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