今季のWRCは、今週のラリーポルトガルからグラベルイベントが7戦続く。現在、マニュファクチャラーズ選手権で首位に立つトヨタのチーム代表、ヤリ‐マティ・ラトバラは、タイトル3連覇に向けてここからの3戦が「ものすごく重要」と捉えているようだ。
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドのグラベルでのパフォーマンスは昨年から格段に改良され、今季最初のグラベルラリーとなった3月のラリーメキシコではダブルポディウムを達成するなど、その進捗を示している。シーズンは夏の高速グラベル連戦を前に、今週のラリーポルトガル、サルディニア、サファリと立て続けに開催される過酷なスケジュールが待っている。
「絶え間なく開催されるグラベル3戦は、非常に、非常に重要。ここからの3連戦だ」とラトバラ。
「この3戦は、信頼性がとても求められるイベント。その後のエストニア、フィンランドは、パフォーマンスと速さが勝負になるラリーだ」
「いまのマシンの信頼性には非常に満足できているのは、すごくいいこと。メキシコでは、ラフグラベルでのマシンの動きを改善できたので、ポルトガルに向けた自信につながっている」
トヨタが今回エントリーしているカッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンスはいずれもポルトガルの優勝経験を持っているほか、2度目のワークスエントリーに臨む勝田貴元もポルトガルでは2年連続で4位フィニッシュし、昨年はダニ・ソルドと最後まで激しい3位争いを展開するなど好成績を残している。