ERCは5月19〜21日、第3戦ラリーポーランド(グラベル)を迎える。79回目となる今回のラリーポーランドには62台がエントリー。うち58台がERCにノミネートしており、ラリー2マシンが31台並ぶ。筆頭は、選手権リーダーのヘイデン・パッドン(ヒョンデi20Nラリー2)。このほか、2022年のERCチャンピオン、エフレン・ラレーナ(シュコダ・ファビアRSラリー2)、MRFタイヤ・ディーラーチームから参戦するマッズ・オストベルグ(シトロエンC3ラリー2)に加え、ミコ・マルチェク(ファビアRSラリー2)は、ラリーポーランド連覇を狙う。
さらにTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム2期生の大竹直生、小暮ひかる、山本雄紀もルノー・クリオ・ラリー4で、ヨーロッパ屈指の高速グラベルラリーに挑む。
このポーランドで開幕するジュニアERCには16人がエントリーしており、マックス・マクレーがオペル・コルサ・ラリー4でERCデビューを飾る。生まれ育ったオーストラリアから、拠点をヨーロッパに移してERC参戦に挑むマクレーは「本当にワクワクしている」と意欲を語る。
「先月オーストラリアから移ってきた。ERCに参戦して、自分のキャリアを次のレベルにつなげるためだ。レーシングファクトリーのようなチームと活動ができて、本当にうれしい」
マクレーがコルサ・ラリー4に初めて乗るのはラリー前の水曜日となったが、先月はこのチームからプジョー208ラリー4でポルトガル選手権戦に参戦している。
「チームにもマシンにも自信を持って、ポーランドを迎えることができる。208はコルサとベースが似ているマシンなので、ポルトガルで走行経験を積めてよかった。フィーリングはとてもいいよ」
ポーランド選手権が併催されるこのイベントで注目を集めるのは、国際格式イベントでのデビューを飾るルノー・クリオ・ラリー3。2022年のクリオ・トロフィーbyトクスポーツWRTのチャンピオン、アルゼンチンのパウロ・ソリアがステアリングを握る。また、ジョン・アームストロングは、前戦ラリー・イズラス・カナリアスから投入した改良版のフォード・フィエスタ・ラリー3 Evoでエントリーしており、待望のラリー3マシン対決が実現する。
(Graham Lister)