5月20〜21日に福島県のエビスサーキット西コースで開催されるフォーミュラドリフトジャパン第2戦に、KR69 CUSCO RacingからレッドブルGRカローラで参戦する現WRCチャンピオンのカッレ・ロバンペラ。19日(金)の公式練習に登場し、日本のクスコレーシングが製作したマシンで調整を行った。
先週末に開催されたWRCポルトガルでは、今季初勝利をマークして来日したロバンペラ。直後に初めて対面したGRカローラについて「新しいマシンに乗るのは、ワクワクするよ。たくさん作業を行って、セッティングがどんどん良くなっている」と楽しげに語ってくれた。
20日に行われる予選は、現在のランキングによって走行順が決まるため、ロバンペラはいきなり一番手でスタートすることになる。なお練習走行は19日と20日の予選前まで3セッションが設けられており、走行は全12回までと規定されている。19日は昼前後から雨が降り始めたが、予選で路面にウエットが残ることも考慮し、ロバンペラは雨の中でも走行に出ていった。
予選での上位32名が進出するファイナルでは、2台が同時に走行する『追走』で競技が行われる。1台でSSを全開走行するスタイルのラリーとは大きく異なる点だが、ほかのマシンと一緒に走ることについては「難しさは特に感じないよ。ドリフトも、タンデムの方が好きなんだ。ほかのマシンと一緒に走る時の方が楽しい。先行と後追いなら、後追いの方が好き。前のクルマにベタベタに近づきたいし、そんな走りに挑む時はすごく緊迫するよね」
ワークスドライバーとしてコミットするWRCに対し、ドリフトでは純粋に楽しんでいるというロバンペラ。今週末の目標も「とにかく楽しむこと。もちろん、競技が始まったら、できる限りいい走りをして、いいリザルトを収めたい」と抱負を語ってくれた。