キミ・ライコネンは背中に違和感があるため、ラリーメキシコに向けて予定されていたテストを見送った。
しかし開幕戦ラリースウェーデンのスノーコンディションに比べれば、グラベルイベントはライコネンにとっては慣れていることもあり、この事態は深刻な影響を与えるものではなさそうだ。
前F1チャンピオン、ライコネンはシトロエンC4とのシンクロを図っている段階であり、背中の痛みをおしてまでテストし、ケガをすることは避けたいようだ。
「僕の計画ではグラベルでのテストに参加して、そのサーフェイスでC4がどのように動くのか知っておきたかった。でも背中にちょっとだけ痛みがあって、ドライブは中止した。残念だよ。ケアはしているけれど、メキシコに出発する前に少し休んだ方がいいと判断した。2戦目にはできるだけベストな体調で臨みたいからね」
シトロエン・ジュニアチームからエントリーし、スノーグラベルで行なわれた過去2戦(アークティックラリーとWRC開幕戦)ではアクシデントにより遅れをとってしまった。しかしライコネンはメキシコのグラベルラリーではもっと速く走れると考えている。
「僕が思うに、グラベルではちょっと楽に走れそうだ。少なくともマーカス(グロンホルム)は僕にそう言ったよ! ともあれ、僕の計算ではグラベルでは持続的なグリップが期待できそうだ。でもとにかく経験が不足している。だから本当はもっと走りこまなきゃいけない。
スウェーデンでもそうだったけれど、ラリーのいい点はSSが分かれているからタイムを挽回できることなんだ。小さなミスがなければ、もっといい結果が出ただろう。でも僕たちはステージが進むにしたがって、ステージタイムを縮めることができたんだ。スウェーデンでの結果には満足しているし、これはとてもいい要素だよ。
自分のペースノートにも自信が出てきたし、第2戦ではきっとうまくいくはずだ。もっと経験を積んでコンスタントに上位を狙えるようになるといいね」
ライコネンはこのメキシコが本格的グラベルラリーのデビュー戦となる。