ラリースウェーデンの最初のステージで、いきなりクラッシュを演じたペター・ソルベルグ。
もう来週には第2戦のメキシコが迫っているが、今もってスウェーデンでの失敗の原因を分析し切れていないようだ。
元ワールドチャンピオンであるソルベルグは今季、09年型のシトロエンC4WRCを手に入れ巻き返しを図っていた。しかし初戦はわずか10分足らでずで終了、上位戦線から離脱してしまった。チームはレース後、不調の原因がマシンにあると考え、シトロエンレーシングに対しその調査を依頼したという。
「どうしてこんな結果になったのか、よく分からない。ラリースウェーデンの前に、地元のスノーラリーで2回ほどテストをしたけれど、そこでは本当に調子がよかったんだ。けれども本番ではペースに乗ることができなかった。テストと比べて7秒も遅かったんだよ!」
憤懣やる方なしといった表情で語るソルベルグ。
「問題がどこにあるのか、それを早く見つけ出したい。僕自身に問題があるかもしれないし、他にあるのかもしれない。とにかく、それを解明するのは楽じゃなさそうだ。
今回の失敗を誰かのせいにするつもりはないよ。十分に準備をしてきたつもりだったけれど、まだできることがあったということなんだろうな。しかし、今回のラリーで僕は本当に心身ともに疲れ切ってしまって、3日間寝込んでいたんだ。
でも、落ち込んでばかりもいられない。これでタイトルが絶望的になったわけじゃないし、テストでの感触はよかったんだからね。スウェーデンでの失敗も、結果的にはメキシコへのモチベーションになったよ。去年のラリーGBのようなことが次のメキシコでも起こらないとも限らないしね。とにかくいいマシンを手に入れたんだし、頑張らないとね!」
ソルベルグは9位、2点で開幕戦スウェーデンを終えている。