今週開催されるWRC第6戦ラリーイタリア・サルディニアに臨む勝田貴元。前戦ポルトガルでは、手応えを感じながらもマシントラブルにより結果につながらず悔しい思いをしているだけに、すべてをまとめて好結果が期待されるラリーだ。本番スタートを前に、意気込みを聞いた。
──レッキを終えてのフィーリングはどうですか?
サービスパークは快適なのですが、ステージは大変で、レッキで走っている時点で、本番でどんなことでも起こり得るということが想像できます。難しいラリーになるでしょう。
──ステージのコンディションはどうですか?
今年は雨が多く降ったようで、例年なら岩や岩盤の上をグラベルが覆っているのですが、今回はラリーが始まる前にすでに岩盤が露出しています。天候も不安定になるようなので、今年のサルディニアはものすごくトリッキーになると思います。
──雨の影響はかなり大きくなりそうですか?
レッキで走っていても「うーん」と思う感じでした。競技では、自分が走行する時に降らないことを祈ります。スポット的に雨が降ることもあると思いますが、それによって有利になる場合と不利になる場合があるでしょう。面白いラリーになりそうですね!
──今日はボートが必要だったのではないですか?
ウォータースプラッシュだらけだったので、確かにボートが必要だったかもしれませんね(笑)!
──ポルトガルではオルタネーターのトラブルが発生しました。チームは問題解決に自信を持っていますか?
すべて解決しています。ポルトガルですぐにトラブルの原因を突き止めてくれたので、もう心配はしていません。チームはあのような問題を見つけるよう、一生懸命努力してくれていますし、こうしたトラブルは起こり得ることです。自分としてはポルトガルで速さを見せたかったので、とても不運でしたが、選手権全体のことを考えれば、あれがチームのほかのドライバーではなく自分のマシンで起きたのは、幸運とも言えるかもしれません。幸運な時もあれば、不運な時もあります。
(Keiko Ito)