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世界RXモンタレグレ:2022年王者のヨハン・クリストファーソンが快勝、ファイナル進出のセバスチャン・ローブは6位

©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

世界ラリークロス選手権開幕戦は6月4日、ポルトガルのモンタレグレでファイナルが行われ、フォルクスワーゲン・ディーラーチーム・バウハウスから参戦するディフェンディングチャンピオンのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e)が優勝を飾った。クリストファーソンはこれで世界RX通算36勝目。

フル電動化となって2シーズン目を迎えた世界RXの開幕戦は、雨と晴れ間が入れ替わる複雑なコンディション。それでもクリストファーソンは、安定感のある強さでヒート1〜4をすべてトップタイムで揃え、中間リザルトでトップに立った。さらにセミファイナルでも首位に立つと、ファイナルのスタートでは出遅れたケビン・ハンセン(プジョー208 RX1e)を抑えてターン1の攻防を制し、そのまま首位をキープした。

Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

目の前にライバルがいない状態では、クリストファーソンの強さは手のつけようがなく、ライバルたちは置き去り状態。クリストファーソンは最終的に、4.728秒の大差をつけての快勝を収めた。

「超ハッピーだよ」とクリストファーソン。
「冬の間にしっかり取り組んできて、このようなリザルトを見せることができたので最高の気分。モンタレグレではいつもサプライズがあり、ここで勝つためには多くの困難を乗り越えなければならない。もう大丈夫、と思っても、天候や路面コンディションが変わってしまうんだ! このマシンはまさに自分の“武器”。この戦いを実現させてくれたチームのみんなに心から感謝しているよ」

Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

一方、ハンセン・ワールドRXチームは土曜日にペースをつかむのに苦戦したが、日曜日は調子を取り戻し、ケビン・ハンセンが2位フィニッシュを果たした。最後までクリストファーソンを追ったが、最終ラップでパンクにも見舞われ万事休す。それでも、CEディーラーチームのニクラス・グロンホルム(PWR RX1e)の追撃はしのぎ切った。

そのグロンホルムはこの週末、最もクリストファーソンに迫った速さを見せていた。このファイナルでは、スタートでワイドに膨らんだことで早い段階でジョーカーラップに入る戦略を採り、3年連続でモンタレグレでポディウムに上がった。

クリストファーソンのチームメイト、オーレ・クリスチャン・ベイビーは、週末を通して手堅い走りを見せて4位フィニッシュ。グロンホルムのチームメイト、クララ・アンダーソンは、昨年の9月に初めてポディウムに上がった舞台で、今年も5位フィニッシュを果たした。今季から世界RXフル参戦に復帰したセバスチャン・ローブは、パンクを喫してファイナルは6位に終わったが、スペシャルONEレーシングのランチア・デルタEvo RX1eでの走りで、最後までファンを大いに喜ばせた。

Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

世界RXモンタレグレ ファイナル結果
1 L.クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e) 3:30.364
2 K.ハンセン(プジョー208 RX1e) +4.728
3 N.グロンホルム(PWR RX1e) +4.907
4 O-C.ベイビー(フォルクスワーゲンRX1e) +5.373
5 K.アンダーソン(PWR RX1e) +6.655
6 S.ローブ(ランチア・デルタEvo RX1e) +8.884



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