WRCサファリ・ラリーケニア、金曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。前戦サルディニアで待望の今季初勝利をマークし、勢いをつけてサファリを迎えたヒョンデのティエリー・ヌービル。総合4番手走行中のSS6でダンパートラブルにより戦線離脱と悔しい展開になった。チームは現在、再スタートが可能か調査を進めている。
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド
■セバスチャン・オジエ/総合首位
「かなりいい一日、ほぼ完璧だった。すごくペースがよかったし、首位で今日の夜を迎えられてうれしい。今日最初の2本のステージはプッシュして、とても楽しめた。3本目は砂から出てきた石がたくさんあって少し怖さがあったし、スタートから数kmでハイブリッドが使えなくなって思うようなパフォーマンスが出せなかった。午後はスペア1本だけで行ける感じがしたし、クリーンでスムースに走れば、軽くなることで速くいける。それがうまくいったので、うれしいよ。ケニアの金曜日を大きなトラブルなしで走り切ったのは初めてなので、明日もこの調子で続けていきたい。今回のラリー最大の山場で、走り切るのがすごく難しいステージだからね」
■カッレ・ロバンペラ/総合2番手
「今日の内容にはかなり満足。ループの1本目は砂利掃きをたくさんしなくてはならない場所もあって、一番トリッキーだった。次の2本はもっと速度域が高くてハードにプッシュできる感じがしたし、午前最後のステージのタイムはとてもよかった。クレバーなドライブができたんだと思う。午後は、1本目で思っていたよりもタイムをロスしてしまった。路面が乾き始めていてルーズになっていたので、自分のセッティングがうまく合わなかった。その後は、いいペースをキープすることに努めて、それほどタイムはロスしなかった。もちろん、もっと首位に近づいていたかったが、明日はすごく一日が長いし今日よりも格段にラフになるので、トラブルを避け切るようにしたい」
■エルフィン・エバンス/総合3番手
「自分たちとしては、少しステディに攻めてトラブルなしで走り切れた。もちろん、もっと速く走れたらよかったが、振り返れば午前はコンディションがあまりラフではなかったので、もっとリスクを負ってもよかったかもしれない。でも、先行車が走った後で石がたくさん掻き出されていたので、そのバランスのいいところを見つけるのはすごく難しい。午後は基本的によくなったが、ロングのKedongに大きな穴や石がたくさんあって、どれくらいハードに攻めていいのか判断が難しかった。まだ先は長いし、明日はタフな一日になると思うので、どうなるかな」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20 Nラリー1ハイブリッド
■エサペッカ・ラッピ/総合4番手
「パンクを除けば、まずまずの一日だった。滑り出しは慎重に、それからかなりすぐによくなった。午後は、本当に安定していた。興味深いコンディションだが、自分はすごく楽しめているよ。違ったタイプのラフで、これまでに見たことがない感じ。ソフトのフェシュフェシュでは、何も予測がつかないし、すごく速いので対応する時間がない。とにかく走って、ベストを願うしかない。今日の走りを向上させ続けていかなくてはならない。午後のペースは素晴らしかったと思う。自分のパフォーマンスに専念して、それがうまくいけばポディウムも狙えると思う」
■ダニ・ソルド/総合6番手
「幸い、今日はマシンにたいしたトラブルはなかった。ちょっと難しいステージもあった。特に、Kedong。すごくソフトで、高速セクションではマシンがすごく動くので、いいペースが出せなかった。すごくたくさん石があるので、簡単に小さなミスをしてしまう。最終ステージのあるヘアピンで、独特な状況に見舞われた。コクピットの中のダストをキレイにするために、止まらなくてはならなかったんだ。アグレッシブにならなくてはいけないが、コーナーの速さを計算するのが難しい。でも、路面がすごくソフトなので、簡単にラインを外れてしまうし、トラクションをつかむのにも苦戦した」
■ティエリー・ヌービル/SS6でデイリタイア
「正直、ものすごくガッカリ。午後の2本目でリタイアしなくてはならなかった。選手権争いの面でも、よくないね。兆候はまったくなかった。左のジャンクションの直前でダンパーの位置がズレて、ブレーキを踏んだ時にトップマウンドが緩んで、ラリーが終わってしまった。午前のパンクで今回の不運は終わって欲しいと願っていたので、残念だよ。ここのコンディションでは何が起きても不思議ではない。これから、明日再スタートしてポイントを狙うことができるか、分析しなくてはならない」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1
■オィット・タナック/総合7番手
「最終ステージは特に慎重でもなく、これが自分たちの速さ。クリーンに走れたし、もちろんビックリするほどラフな場所もあった。これ以上、速くいける余裕はまったく感じられなかった。マシンの調整が、グラベルに対して何か足りていなかった。でも、とにかく挑み続けるしかない。明日は大変な一日だが、走り続けるだけ」
■ピエール・ルイ・ルーベ/総合8番手
「ケニアでの本格的な競技走行の初日は、パンクが2回にSS2でエンジンパワーのトラブルと、タフな一日だった。明日は、もっといい日になることを願うよ」