WRCサファリ・ラリーケニア、ラリーフィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。チームメイトのカッレ・ロバンペラとの激闘を制し、2度目のサファリ勝利を手にしたトヨタのセバスチャン・オジエ。トヨタのトップ4達成も順風万般ではなかった、サファリの厳しさを笑顔で表した。
(カッコ内は順位の前日比)
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド
■セバスチャン・オジエ/総合優勝(=)
パワーステージ順位:3位
「ものすごいラリーだったし、戦いだった。心から楽しめたが、もう少しトラブルが少なければ良かった。そうすれば、もっと余裕が持てたからね。ペースはすごく良かったし、マシンも走りやすかった。フィーリングはよかったし、すべてコントロールできていたようだった。でも、あちこちで細かいことが起きて、最終日はテールゲートがなくなったり、フェシュフェシュでオーバーヒートが起きたりした。でも、無事に戻ってこられてハッピー。勝利にふさわしい走りができたと思うし、チーム全体で収めたリザルト。今はこれを楽しまなくては」
■カッレ・ロバンペラ/総合2位(=)
パワーステージ順位:2位
「セブとのバトルはかなりタイトだったし、これだけの僅差で勝利を逃したらドライバーとしては最高の気分にはなれない。でも、結果的に、選手権争いの面で高ポイントが獲得できた。週末は自分のプランに徹して、かなりいいペースで走れていたが、大きなリスクは負わなかった。だから、このような形でフィニッシュできたのはかなりうれしい。最終日はマシンにすごく過酷だった。特に最終2本目は、砂と轍が深かった。自分たちのマシンがここで強さを見せて走り切れたのは、いいこと。またケニアで1-2-3-4フィニッシュができたのはアメージングだよ」
■エルフィン・エバンス/総合3位(=)
パワーステージ順位:5位
「たくさんの試練に直面したラリーだったので、今回も4台がトップ4を独占できたことをチームは誇っていいと思う。GRヤリス・ラリー1ハイブリッドの速さと強さを示せたし、自分がこのチームでその役目を果たしたひとりであることを誇りに思う。もちろん、個人的にはフィニッシュで3番目にいることには完全には満足できないが、チームのためには喜ばしいし、もちろんポディウムに上がったことで、選手権争いの面でもまずまずのポイントが獲れたしね」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッド
■ダニ・ソルド/総合5位(=)
「サファリ・ラリーケニアは本当にタフなイベントだったが、少なくともいくらかポイントを持ち帰ることができた。最終的にはそれほど悪くはなかったが、もう少し良い結果を期待していた。最終日はかなりよかった。すごくラフな場所もあったが、マシンは本当に強かった。このマシンがこれだけの走りができるなんて、驚きだった。自分もうまく走れていたし、ミスを一切しないようにして、5位でマシンを持ち帰ることができた」
■エサペッカ・ラッピ/総合12位(↑)
パワーステージ順位:4位
「自分としては興味深い週末だった。リザルトは期待していたものではなかったが、違う側面もある。自分たちが出していたペースには喜ぶべきだし、土曜日のテクニカルトラブルまではポディウム争いをしていた。少なくとも、パワーステージではいつものように攻めることができたが、全体的にはいい経験だったと言うしかない」
■ティエリー・ヌービル/WRC競技規定35.4.2項違反で失格
「タフでチャレンジングな週末だった。もちろん、できる限りを尽くしたが、残念ながら、またケニアで流れをつかめなかった。正直、かなりフラストレーションがたまっている。選手権争いのうえではいいことではないが、これが現実だ。マシンの中でベストを尽くし、パワーステージでは5ポイントを獲って8位まで順位を戻すのが、今日は精いっぱいだった」
(失格裁定前のコメント)
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1
■オィット・タナック/総合6位(=)
パワーステージ順位:1位
「ラリーを愛してやまない熱狂的なファンの多い、素晴らしいサファリだった。今年はここまで、トリッキーなシーズンになっているので、速さ勝負となる次のラリーでは、もっとスピードを上げていかなくてはならない」
■ピエール・ルイ・ルーベ/総合7位(=)
「本当にいろいろなことが起きたね! 金曜日で2回パンクに見舞われたことで、いい結果を残すチャンスが消えてしまったし、その後は自信とペースがちょっとつかめなかった。いいバランスを見つけるのに苦戦した。パワーステージも少し残念な内容になり、ターボにトラブルが起きていい走りができなかった。だから、少しガッカリだが、これもゲームのうちだ」