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WRCエストニア:Mスポーツ・フォード、オィット・タナックの母国ラウンドに万全の準備で臨む

©M-SPORT

今週開催されるWRC第8戦ラリーエストニアに、Mスポーツ・フォードはオィット・タナック、ピエール・ルイ・ルーベのふたりをフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1のドライバーとしてエントリーする。カレンダー屈指の高速グラベルラウンドは、タナックにとっての母国戦。選手権外として開催された年も含めてこれまで4勝をマークしているイベントで、トップリザルトを狙う。

チームとしても、このエストニアと続くフィンランドの2戦は、今季の踏ん張りどころ。イベント間の間隔が短いためチームは機材を英国のワークショップに戻さず、必要なリビルトは移送の合間を縫って行うことになる。

このふたつの高速グラベルラリーに向けて、チームはテストを実施し、2クルー合わせて500kmを走り込んだ。この結果で得られたデータを分析し、ファインチューニングにつなげていく。

ドライバーズ選手権争いでは98ポイントと3番手タイにつけるタナックは、7月8日に、9SSで構成されるルーナエスティラリーに参戦し、優勝を飾っている。
「かなり集中的な準備を進めてきた。イベント前テストのほかに小さなラリーに参戦をして、WRCエストニアでできる限りいい走りができるように大変な努力をしてきた。ここからの2戦はパフォーマンス勝負となるので、全力を尽くしてライバルたちに迫れるように準備を進める」と気合いを見せるタナック。
「ここからシーズン後半戦に入るので、タイトル争いで遅れを取るわけにはいかない。流れを自分たちに引き寄せるために、すべてを尽くさなくてはならないと感じている。次のフィンランドまでの間が短いので、エストニアの週末でうまくいかないことがあれば、その間の一週間で全開で取り組まなくてはならなくなるが、エストニアの時点でいいレベルにつけていることを期待している」

ルーベはこの3年間連続でWRCエストニアに参戦しており、その経験を活かしていきたいところだ。
「このようなラリーに向けて、たくさんの変更を行ってきた。ケニアやほかのすごくラフなラリーと比べると、ほぼ真逆のような感じだよ! エストニアの道はとてもクリーンで速いことが予想されるからね」とルーベ。
「マシンのセッティングにもたくさんの変更を行う。車高、ダンパー、それこそ全部だ。楽しみにしているし、シーズンの中でもすごくエンジョイできる一戦。ストレートやコーナー、どこも速度域が高いから、ラリー1マシンのパワーを披露するには最高のイベントだ。楽しみたいし、できればいいリザルトも収めたいね!」



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