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WRCエストニア:シェイクダウンでトラブルのオィット・タナック、タイムペナルティを受けてエンジン交換

©WRC PROMOTER

7月20日に行われたWRC第8戦ラリーエストニア(グラベル)のシェイクダウンで、フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1にエンジントラブルが発生したMスポーツ・フォードのオィット・タナック。チームは、ラリースタート前に5分のペナルティを受けてエンジン交換を行うという苦渋の決断を下した。

タナックはドライバーズ選手権では3番手と同ポイントで、過去4回制している母国でのWRCラウンドを迎え、ここからの高速グラベル2戦で勝利ペースをつかむことを目指し準備を進めてきた。

シェイクダウンでは1回目の走行でトップタイムをマークしていたタナックだったが、この走行を終えた後にマシンのエキゾーストから出火。マシンをサービスに戻し調査を行った結果、競技スタートの前にエンジンの交換が必要であることが判明した。FIAの規定では、イベント公式車検から最初のタイムコントロールの間にエンジントラブルが発生した場合、エンジンの交換を認めている。しかし、この場合はクラークオブザコースにより5分のタイムペナルティが与えられる。

「エンジンを交換する以外に選択肢がない。規定では認められているが、ラリーが始まる前にタイムペナルティを受けることになる」とチーム代表のリチャード・ミルナーは説明する。
「本当に悔しいかたちでラリーをスタートすることになる。これ以上、最悪のスタートはないかもしれない。しかし、これが現実だ」

「最初から不利な状態になるが、今は焦点を切り替えなければならない。起きたことを変えることはできないので、今はこの出来事から可能な限り多くのものを取り込むことに専念する。オィットとマルティン(ヤルベオヤ)にとって、大きな失望であることは明らかだ。彼らのホームイベントで、この国のファンからの期待や応援には感謝しかない」



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