WRC第8戦ラリーエストニア(グラベル)では、シェイクダウンでまさかのエンジントラブルに見舞われたMスポーツ・フォードのオィット・タナック。母国開催のWRCラウンドで、5分のペナルティを受けてエンジン交換を敢行しスタートを迎えることを強いられた。
「みんなにとって、かなりのショックだったのは言うまでもない」と語るタナックは、48番手から追い上げて8位でフィニッシュしたが、選手権争いでは、イベント3連覇を果たした選手権リーダーであるトヨタのカッレ・ロバンペラとの差は66点に広がった。
「今年はちょっと苦戦してきているので、このラリーに向けて必死に努力してきたので、このような結果に終わって残念だ」
金曜日には圧巻の速さを披露し、6本のステージウインを奪取して母国ファンを沸かせたタナック。その姿にチーム代表のリチャード・ミルナーは「こんな様子を見ることはまったく望んでいなかった。見応えのある走りを見せられたのはよかったが、ペナルティがなければどうなっていたかということは、ツラすぎて考えたくない。ファンの応援のおかげで、彼はこのようなタイムを出すことができた。金曜日の8本中、6本でステージウインを獲れたという、ポジティブなことだけ見ていきたい」
(Graham Lister)