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WRCフィンランド:ヒョンデ、高速グラベルでの向上に自信

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第9戦ラリーフィンランド(グラベル)に、ヒョンデはティエリー・ヌービル、エサペッカ・ラッピ、テーム・スニネンをヒョンデi20Nラリー1のドライバーに起用する。ラッピ、スニネンが母国のWRCラウンドにi20Nラリー1で参戦するのは、これが初めて。

前戦エストニアでは、ヌービルとラッピがダブルポディウムを果たし、ラリー1マシンで初参戦のスニネンも5位と健闘するなど、高速グラベルラリーでの強さが向上していることを示したヒョンデ。フィンランドも同様に速度域の高いグラベル路という点で特色が類似しており、チームはエストニアでの勢いをフィンランドにつなげていく構えだ。

ラッピは2017年のフィンランドでWRカーで総合優勝を経験しているほか、ポディウムにも2回上がっている。スニネンも2021年にWRC2部門優勝を飾っているほか、昨年はi20Nラリー2でWRC2に参戦しており、両者は地元の利を存分に活かしていきたいところだ。

ドライバーズ選手権では3番手につけてフィンランドを迎えるヌービルは「選手権争いの点ではフィンランドでポディウムを争うことが重要になるが、タフな戦いになるだろう」と語る。
「フィンランドはいつも予想するのが難しい。レッキの間に、ラリーカーでそこを走った時の実際の速度を知ることはできないが、これまでの経験が役に立つ。ここではタイヤチョイスはとても楽。気温が高くなったとしても摩耗はそれほど高くないので、唯一機能するのはソフトタイヤだ。ジャンプのたびに、正確にマシンを守る着地をしなくてはならない。戦いは激しくなる。北欧出身ドライバーが多いので彼らに勝つのは大変だが、エストニアでポディウムに上がったことで自分自身やマシンに対しての自信を感じている」

ヒョンデに移籍した今季はここまで4回ポディウムに上がっているラッピは、母国ラウンドでポディウムの頂点を目指す。
「今回のフィンランドでは勝ちたいね。結果がどうであれ、母国の大観衆の前で戦う雰囲気は格別だ」とラッピ。
「ラリーフィンランドはクレストやジャンプが多く、通常はグリップがかなり高いし、信じられないほど速度域が高いことで有名だ。このラリーに備えるためには耐久テストをしなくてはならないが、ジャンプによっては着地が本当に難しいので、背骨を守るための筋肉をつけることも必要だ! エストニアではいい戦いができたので、今回のフィンランドでもそこに加わりたい。できれば、ライバルよりも前でね」

前戦エストニアで待望のラリー1マシンデビューを果たしたスニネンは「ラリーフィンランドは、たぶん一番のお気に入りのラリー。今年は、とても興味深いことになりそうだ」と語る。
「エストニアで築いたいい経験を、ラリーフィンランドの準備に役立てていく。ほとんどのコーナーはオーバークレストで、ジャンプがなくても、ふたつめのコーナーを飛ぶようにクリアしていくのはアメージングな気分だ。常に何かが起こるので、集中を維持するのは少し大変。ものすごく集中して正確に攻めなくてはならないので、ダブルペースノート(コーナーの左右に高低差を加えた三次元的なノート)が基本となる。コ・ドライバーからはたくさんの情報が飛んでくるんだ。エストニアで収めた結果にはすごく満足している。フィンランドでも成長を続けられるという自信になったし、チームメイトに近づくステップにもなった」

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