スバル・モータースポーツUSAは、7月13〜16日に英国で開催されたグッドウッド・フェスティバルオブスピードに参加。2度目となる今年はヒルクライム・シュートアウトに大幅な改造を施した1983年型スバルGLワゴン、通称“ファミリー・ハックスター”で参戦し、クラストップの総合2位でフィニッシュした。ドライバーを務めたトラビス・パストラーナは、大観衆の前でドーナツターンを決めるなど会場を盛り上げた。
週末は天気が不安定となり、金曜日になると雨足が強くなり、強風が予報されていたことから主催者は土曜日のイベントをキャンセル。このため、日曜日のヒルクライム・シュートアウトは大きな注目を集めた。パストラーナがドライブした862馬力の“ハックスター”は、序盤でペースをつかみ、丘の上では1月に急逝したケン・ブロックの代名詞でもあったドーナツターンを披露してブロックを偲んだ。
このヒルクライム・シュートアウトには、セバスチャン・ベッテル、ジェンソン・バトンがドライブするF1マシンも登場。マクラーレンからは、400万ドルのF1マシンがベースとなっているコンセプト、ソルスGTも急遽エントリー。パストラーナは、このスーパーマシンを抑えることはできなかったが、わずか1秒差の2位に食い込んだ。
パストラーナは「昨年ほどのドリフトはできなかったと思う。誰よりも多くのファンが集まってくれたと思う。それに、ケン・ブロックのことを忘れるわけにはいかなかった。今回はケンと一緒に走っていたよ。あのマシンで丘を駆け上がるのは、本当に誇らしかった」