中東ラリー選手権(MERC)開幕戦のQMMFカタールラリーで、フォード・フィエスタS2000をドライブしたナッサー・アル‐アティヤが勝利を収めた。
デイ1を終えた段階で首位のアル‐アティヤの32秒遅れで2位につけていたハリ・アル‐カシミ(同じくフィエスタS2000)はデイ2で3度のパンクに見舞われ、リタイアを喫している。
「リタイアしてしまったことは残念だが、フィエスタS2000は飛び抜けて速いマシンだよ。それは僕とナッサーが初日にいい走りを見せたことで証明されたと思う」
勝利を収めたアル‐アティヤは選手権連覇に向けてまずまずのスタートを切ることができた。
「フィエスタはすごいクルマだね。コントローラブルだし、コーナリングも素晴らしいと思う。スタート前にエンジンセンサーのトラブルがあったのと、最終日にパンクをした程度で、デビューしたてのマシンとは思えない出来だ。コ・ドライバーのジョバンニ(ベルナッキーニ)と一緒に素晴らしい仕事ができたよ。
MERC第2戦のクウェートラリーはSWRCのメキシコ戦と重なっているからスキップしなければならない。それを考えてもホームイベントでの8勝目を挙げることができたことは大きいね」
SWRCでもフィエスタを使用するアル‐アティヤ。チームは前年までと同じくオートテックが担当する。ドライバー、チームともにこのラリーでマシンへの習熟は申し分なしといったところだろうか。
これでフィエスタS2000は、モンテカルロのターマック/スノー、カタールのグラベルとサーフェイスを問わない懐の深さを見せたことになる。SWRCレベルでの速さがどうなのか、興味深いところだ。