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ヤリ‐マティ・ラトバラがラハティ・ヒストリックラリーで優勝「WRCフィンランドの参戦が役立った」

©Lahti Historic Rally

TGR-WRTで代表を務めるヤリ‐マティ・ラトバラが、8月10〜12日にフィンランドで開催されたラハティ・ヒストリックラリー(グラベル)に参戦し、優勝を飾った。この優勝には、WRCラリーフィンランドで再びWRCラウンドに参戦したことが役立ったと考えているようだ。

38歳のラトバラは、前週に開催されたWRCフィンランドではトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドで初めて参戦し、総合5位でフィニッシュ。ラーティ・ヒストリックラリーでは1990年型トヨタ・セリカGT-FOURをドライブし、イベント連覇を果たした。このイベントでは、ラリーフィンランドでWRC2部門優勝を果たしたサミ・パヤリの相棒、エンニ・マルコネンをコ・ドライバーに迎えている。

「本当にいい週末だったし、ラリーフィンランドで走ったので、今回のラリーはとてもスタートが楽だった」とラトバラ。
「自分はプロの時代が長かったが、プロとして継続的に参戦していることがリザルトにつながった部分も少しあった。今回も、レッキの時点でノートを作るのが楽だったので、マシンはまったく違うものだったけど、ラリーフィンランドの経験を活かすことができたのでよかった」

Lahti Historic Rally

ラトバラは、このセリカを2017年にレストア。以来、このマシンで参戦を続けてきた。

「去年、このマシンで初めてラーティ・ヒストリックラリーに参戦して勝ち、今回は連覇できたので、このセリカでまた参戦できて本当にハッピー。とてもドライブしやすいマシンだし、天気もよかったのでドライビングもステージもさらに楽しめた。ラリーフィンランドでは、雨が多かったからね」

ラハティで勝ったことで、ラトバラは、ERC2で3回タイトルを獲得しているチボール・エルディのFIAヨーロッパ・ヒストリックラリー選手権(EHRC)3連勝の記録を破った。ラハティは2002年に初めて開催され、この年端ハンヌ・ミッコラがフォード・エスコートRS1600で制しているが、ラトバラは今回で通算7勝目をマークした。

一方、66歳になるラトバラの父・ヤリも、フィンランドの首都ヘルシンキから車で1時間ほど北上した場所にあるこのラーティでのグラベルラリーに、セリカで参戦した。

「父は自分と同じようなマシンを持っていて、同じ1990年型なのだが、父のマシンは1992年のラリースウェーデンでマット・ジョンソンが勝っているので、あのシャシーには素晴らしい歴史が刻まれている」と息子のラトバラは説明する。
「父は最終順位には100%満足はしていなかったが、去年はリタイアしているので、完走することがとても重要だった」

ラトバラは今回のラハティでEHRCのポイント登録をしていたが、今季残りのイタリアとギリシャには参戦しないものと見られている。その代わりに、9月8〜10日には、北海道で開催される全日本ラリー選手権に、ユホ・ハンニネンとともにトヨタGRヤリスJP4-ラリー2で参戦する。
(Graham Lister)



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