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【速報】全日本ラリー北海道:ラトバラ圧勝、勝田が2位に入り、TGRは1-2フィニッシュ

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2023年シーズン全日本ラリー選手権第7戦「RALLY HOKKAIDO」は、9月10日(日)に最終日の4SSを走行し、JN-1クラスはヤリ-マティ・ラトバラ/ユホ・ハンニネン(トヨタGRヤリスJP4-ラリー2)が、勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリスJP4-ラリー2)に2分16秒4差をつけて、全日本ラリーでの初勝利を飾った。3分06秒8差の3位にはヘイキ・コバライネン/北川紗衣(シュコダ・ファビアR5)が入っている。

ラリー2日目に設定されたのはSS9/12「OTOFUKE REVERSE(6.12km)」、スーパーSSのSS10/11「SSS IKEDA(0.50km)」の計4SS。2SSずつサービスを挟んでリピートする構成だ。SS走行距離は13.24kmと非常に短い。この日の朝に雨は上がったものの、前日の夕方から降り始めた雨によってコンディションはウエットに。クルーは15分間のサービスを経て、SS9のスタートへと向かっていった。

初日すべてのSSを制したラトバラは、最終日もペースを緩めることなく順調に走行。SS9では、SS2番手タイムの勝田に3.7秒差をつけて着実に差を広げていく。SS10のIKEDAは、昨晩の雨の影響で滑りやすくマディなコンディションとなり、ひとつのミスで大きくタイムを失う可能性が高まっている状態。そんな状況でもラトバラはきっちりとライバルのタイムを上まわり、リードを維持。その後、走行順が後半となるに従いSS10の路面状況は好転し、最終的にXC-2クラスの川畑真人/中谷篤(トヨタ・ランドクルーザー・プラド)がSSベストタイムをマークすることとなった。

サービスを挟んだ午後のセクションは、SS11のIKEDAからスタート。ラトバラはペースをきっちりと維持し、SS11、SS12でもベストタイムをたたき出し、全日本ラリー選手権での初勝利を飾った。
「最高の気分だよ。というのも過去帯広でのラリーに参戦した2006年、07年ともにコースオフをしてしまったからね。今回北海道3度目にして優勝できたのはすごくうれしい。ラリー2車両の全体的なフィーリングとしては、かなりポジティブ。カスタマーにとっては非常に素晴らしいクルマになるだろう」とラトバラ。現役時代と変わらないスピードを披露し、集まったファンに健在ぶりを示してみせた。

2分16秒4差の2位に入り、ラトバラとのチーム1-2フィニッシュを達成した勝田は「勉強になりました。世界と今の全日本との差も見られましたし、自分の悪い部分も、一緒に走っていて分かりました。それを直せばもうちょっと速くなるんじゃないかなと」と、手応えを得たと振り返っている。3分06秒8差の3位となったコバライネンと北川は、これでJN-1クラスのチャンピオンを確定。「今週はトヨタに挑むほどの強さがなかった。そこは心残りだけど、この時点でチャンピオンを確定できたことには満足しているよ。次戦のラリーハイランドマスターズではラリージャパンに向けた準備ができるし、限界を見極めるため最大限にプッシュしていきたい」と、展望を語った。今回スバルWRX S4の実戦デビューとなった新井敏弘/保井隆宏は4位。細かなトラブルがありつつも完走を果たし、今後に向けたデータを収集した。

JN-2クラスは奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス)がチャンピオンの貫録を見せるシーズン5勝目。川名賢/前川冨哉(トヨタGRヤリス)がクラス2位に入っている。



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