WRCプロモーターである、インターナショナル・スポーツワールド・コミュニケーター(ISC)社が本日、社名を変更することを発表した。新しい名称は「ノース・ワン・スポーツ」となる。
2010年、このノース・ワン・スポーツ社がWRCのプロモーターとなり、WRC運営の改善を目指し今後の活動に力を入れることも表明した。
ISC社は1982年にF1運営のCEO、バーニー・エクレストンによって設立され、モータースポーツを牽引してきた存在であり、この社名変更による影響は少なくない。
2000年にプロドライブのデイビッド・リチャーズ、アパックス・パートナーズによって買収。その後2007年にノース・ワン・テレビジョンが買収し、同社の完全な所有権を握っていた。今後はノース・ワン・カンパニーグループの一員となる。
「我々は、セリエA、NBAファイナル、ラグビー・ワールドカップというような国際的競技のプロデュースも行なう、競技運営の専門集団として広く知られてきた。これまでのイギリスITVでのF1中継、マン島TTレース、WRCに加え、今後はワールド・フリーラン・チャンピオンシップやヨットレースのといった、他カテゴリーにも関わっていきたい。この度の“ノース・ワン・スポーツ”という新社名はこのような我々の経営戦略ビジョンを的確に表したものだと考えている」とニール・ダンカンソン会長は語る。
同社CEOサイモン・ロングも単なる名称変更ではなく、WRC運営を通じて会社としての成長を目指すと、以下のように述べた。
「社名変更で決意を新たにした我々がWRCのプロモーターとして就任したからには、WRCの新時代の幕をあけたい。今日からが我々の腕の見せどころ。いっそう気を引き締めていきたい」