2009年、ロシア人初のWRCワークスドライバーとして、シトロエン・ジュニアチームからシーズンを追いかけたエフゲニー・ノビコフ。ロシア選手権で頭角を現し、すぐさまWRCへの階段を駆け上がったヤングスターではあったものの、不況によりメインスポンサーであった父親の事業が芳しくなく、早々と2010年のWRCからは撤退する旨のニュースが流れていた。
現在ノビコフは、ロシアの国内選手権に腰を据えて2010年を戦うつもりでいる。ミハイル・レペコフの率いる『ALMラリーチーム』から三菱ランサーエボリューションXで出場することが決まったのだ。
「ALMは以前から親しくさせてもらっているチームだ。誰が隣に乗るかもまだ決まっていないけど、来年はこの先を見据えて、もっといろんな経験を積んでいきたいね。2009年はパトリック・フローディンがウスペンスキー・ラリー・テクニカから出場してタイトルを獲っているから、頑張らないと」とノビコフは語っている。
速さはすでにシトロエンですでに証明済み。今後は安定性や確実性を身につけていくことが課題と言える。弱冠19歳(1990年9月19日生まれ)のノビコフの今後に期待したいところだ。