RALLY CARS vol.30 LANCIA DELTA Part2
帝国の黄昏に見せた光
1992年、すでにランチア本体はWRC活動から撤退。後を託されたのはジョリークラブと、残された精鋭メカニック。マルティニカラーを纏って戦った“デルトーナ”は
ランチアに最後のマニュファクチャラーズタイトルをもたらす。しかし、その日々も長くは続かなかった。WRCにおいて歩みを止めることは、すなわち後退することと同じ。前年度王者のカルロス・サインツをもってしても、すでにデルタに日本車メーカーの勢いを止める力は残されていなかった。パート2では、最後のデルタにかかわった様々な人物たちの回想を交えてお送りする